レッド・ツェッペリンは長年、自らの楽曲を映画やコマーシャルに使用させることに極めて厳格だった。しかし、その鉄の意志を動かした有名すぎるエピソードが存在する。映画『スクール・オブ・ロック』(2003年)で主演を務めたジャック・ブラックが、満員の観客とともにバンドへ楽曲使用を懇願するビデオメッセージを送ったのだ。この熱意が実り、劇中での劇的な使用が実現した。
さらに2017年のマーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、タイカ・ワイティティ監督が劇的なクライマックスの戦闘シーンに本曲を抜擢。北欧神話の雷神ソーが雷光を纏って大群に立ち向かう映像と、「移民の歌」の重厚なリフが見事にシンクロし、映画史に残る名シーンとして世界中で大絶賛を浴びた。映画挿入歌としての採用が、若い世代にツェッペリンの威光を再認識させる決定打となったのは言うまでもない。