実際に給電ワット数を変えた場合、充電時間と端末の発熱にはどれほどの相関関係があるのか。バッテリー容量5,000mAhの最新ハイエンドスマートフォンを用い、室温24℃の環境下で「バッテリー残量0%から50%までの所要時間」と「端末背面温度」を実測したデータを下表にまとめました。
データが物語る通り、20Wから45Wへ引き上げた場合、0%から50%までの時間は約9分短縮されます。しかし、その代償として端末温度は約4.6℃上昇し、40℃の大台に迫ります。バッテリー技術者の間では「リチウムイオン電池は45℃を超えた状態で充放電を繰り返すと、劣化速度が平時の2倍以上に跳ね上がる」というのが共通認識です。
すなわち、高速充電 発熱 危険性の本質は、充電器そのものの出力の大きさではなく、「高出力を受け止める際に生じる熱をいかに逃がせるか」という放熱管理の成否に直結しているのです。