土佐清水市の名物「清水サバ」はゴマサバの地域ブランドだが、傷みが極めて早いため、かつては地元周辺でしか刺身で食べられない“幻の魚”とされていた。高知市街から車で3時間以上かかる地理的ハンディキャップも存在した。
その常識を打ち破ったのが、徹底した冷水・活魚輸送システムだ。早朝に獲れたサバや活魚が、専用の温度管理ルートを経てその日の夕方には店舗の生簀(いけす)へ泳ぐ。2026年の今、高度化したコールドチェーン技術と現地スタッフの職人技が見事に噛み合い、都市の真ん中で「今さっきまで泳いでいたサバ」を味わう贅沢が日常のものとなった。