中畑家を語る上で欠かせないのが、2012年12月に子宮頸がんのため59歳で急逝した妻・仁美さんの存在です。当時、中畑清氏は横浜DeNAベイスターズの初代監督に就任したばかりの激動期であり、チームの再建と妻の看病という極限の重圧に直面していました。
そのとき、父に代わって母の療養生活を最前線で支え、調布市内の自宅と病院を行き来しながら家族の精神的支柱となったのが長女でした。弱音を吐かずチームを率いる父親を気遣い、家庭内の細やかなケアを一手に引き受けていたのです。
仁美さんが旅立った後も、深い喪失感を抱える父を励まし続け、日々の生活が崩れないよう心を配り続けました。中畑清氏が監督退任後も前を向いて歩み続けられた背景には、この愛娘の献身的な支えがあったことは間違いありません。