仕上がりに明らかな違和感や失敗が生じた場合、最も確実で標準的な修正アプローチは「ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)による溶解」です。
ヒアルロニダーゼを注入すると、数時間から24時間以内にヒアルロン酸の結合が加水分解され、液状化して体内に吸収されます。修正を行う際の具体的な手順と注意点は以下の通りです。
1. アレルギーテストの実施:
ヒアルロニダーゼは羊やウシ由来のタンパク質、あるいは遺伝子組み換えヒト由来製剤です。ごく稀にアナフィラキシーを含むアレルギー反応を起こすリスクがあるため、施術前に前腕の内側で皮内テストを実施するクリニックを選ぶことが極めて重要です。
2. 少量ずつの慎重な溶解:
一気に大量の溶解注射を打つと、ごく一時的ではあるものの自己の元々持っている生体内ヒアルロン酸まで一時的に分解され、目元が窪んだように感じることがあります。名医と呼ばれる熟練医は、マイクロカニューレや極細針を用いて、問題のある箇所へピンポイントに適量を注入します。
3. 再注入までの待機期間:
ヒアルロニダーゼで溶かした直後に新しいヒアルロン酸を注入することはできません。組織内に残存する分解酵素の影響を排除し、皮膚組織を安定させるため、最低でも1〜2週間のインターバルを空けてから再注入を行うのが医学的な鉄則です。