激動の昭和を経て、2026年の今日、この言葉の持つ温度感はどのように変化しただろうか。
現代において「ハレンチ」と聞いて、明治時代の重々しい犯罪を連想する人はまずいない。かといって、社会を揺るがすほどの危険な性表現として激しく嫌悪されることも少なくなった。むしろどこか昭和レトロな響きを伴う、少しお茶目でコミカルな「ちょっとエッチな冒涜」程度のソフトな表現として受容されている。
「変態」や「性加害」といったダイレクトで攻撃的な言葉とは異なり、どこか抜けた可笑しさや、茶目っ気のある過ちを表現する際に重宝されている。時代が言葉の毒気を抜き、マイルドなユーモアへと再定義したと言えるだろう。