「発達障害」と一括りにされがちな自閉スペクトラム症(ASD)とADHD(注意欠如・多動症)ですが、その特性や現れ方には明確な違いがあります。
自閉スペクトラム症(ASD)の主な特徴は、「対人関係・コミュニケーションの難しさ」と「特定の物事への強いこだわりや感覚過敏」です。他者の感情を直感的に読み取ることや曖昧な指示を理解することが苦手な反面、興味のある分野に対しては驚異的な記憶力や集中力を発揮します。
一方、ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」が中心となります。忘れ物が多い、締め切りを守るのが難しい、じっと座っていられないといった行動が目立ちます。なお、近年の診断基準ではASDとADHDの併存(重複)も認められており、双方の特性を併せ持つ人も少なくありません。