2019年3月に突如出現した「破産者マップ」は、現在どうなっているのか。結論から言えば、初代の破産者マップはすでに完全閉鎖されており、同一のドメインやシステムで稼働している事実はありません。公開直後からSNS上で「可視化された私刑だ」「引っ越しや再就職に支障が出る」と大炎上し、弁護団の結成や公的機関の介入によって、開設からわずか1週間足らずでサービス停止を余儀なくされました。
急速な破産者マップ閉鎖理由の裏には、多角的な圧力が存在していました。全国の弁護士が立ち上げた「破産者マップ対策弁護団」による集団訴訟の準備、サーバー管理者へのプロバイダ責任制限法に基づく削除要請、そしてTwitter(現X)上での世論の猛反発です。運営者は当初「公益性がある」と強弁していたものの、事態の深刻さに耐えかね、突如としてサイト上で謝罪文を掲載し、閉鎖を発表しました。
取材関係者の証言や裁判記録から浮かび上がった破産者マップ運営者の正体は、都内在住の元IT系エンジニアの男性でした。この人物は「官報に載っている公知の情報をまとめただけ」と主張しましたが、司法はその言い分を認めませんでした。被害者弁護団が主導した破産者マップ損害賠償請求訴訟において、裁判所は明白な名誉毀損およびプライバシー侵害を認定。運営者個人の身元が開示され、数百万円規模の賠償金支払いや情報の恒久的是正が命じられる結果となりました。