入院当初、佐藤さんは自身のブログで「現実を受け入れるのに時間がかかった」と吐露している。体育学の博士号を持ち、誰よりも自分の身体をコントロールすることに長けていた彼にとって、足が動かないという現実はあまりにも残酷だった。しかし、彼は諦めなかった。
「奇跡は起きるものではなく、起こすもの」。その言葉通り、彼は毎日数時間に及ぶ厳しいリハビリテーションに挑んだ。筋力を維持し、神経の伝達を再開させるための地道な作業。元アスリートとしての知識と執念が、驚異的な回復力を引き出した。入院からわずか数ヶ月後には、自力で立ち上がり、一歩を踏み出すまでに回復したのだ。