ネット上の掲示板やSNSでは、「タトゥーを入れている芸能人は現在の姿を後悔していないのか」「消したくなったらレーザーで簡単に消せるのではないか」といった声が頻繁に見受けられます。しかし、美容皮膚科の臨床データや当事者の告白が示す現実は、想像を絶する過酷さです。
代表的な事例が、後藤祐樹によるタトゥー除去の全記録公開です。彼は家族のため、そして自らの再出発のために、首元や身体に刻んだタトゥーを除去する決断を下しました。その過程を収めた動画では、最新のピコレーザーを用いた照射であっても「針で皮膚を刺されるどころではない激痛」「皮膚が焼け爛れるような感覚」に悶絶する姿が生々しく記録されています。
専門クリニックの医師によると、タトゥー除去には以下の厳しい現実が存在します:
- 施術期間の長さ:皮膚のターンオーバーを待つため、レーザー照射は2〜3ヶ月に1回しか行えない。広範囲や濃い墨の場合、完全に薄くするまでに2〜5年の歳月を要する。
- 費用の跳ね上がり:タトゥーを入れる費用の3倍〜5倍以上の費用がかかるのが通常であり、全身や広範囲の場合、除去費用だけで数百万円単位の自己負担が発生する。
- 完全な「元通り」は不可能:どれほど高性能なレーザーを用いても、色素が抜けた後に火傷のようなケロイド痕や白抜け(色素脱失)が残り、生まれ持った肌の質感が100%戻ることはない。
「若気の至りで首元まで入れてしまい、子どもの幼稚園の行事に参加できない」「銭湯やプールに行けず家族に不自由な思いをさせた」という理由から除去を決意する人は一般人でも後を絶ちません。入れる時の覚悟以上に、消す時の代償が極めて重いという事実は、広く知られるべき現実です。