ぐんま昆虫の森のシンボルである昆虫観察館は、世界的建築家・安藤忠雄氏の設計による独創的なガラスドーム建築です。自然の地形をそのまま活かした打ち放しコンクリートの構造美と、頭上いっぱいに広がる光の空間は、建築ファンからも高い評価を集めています。
観察館内に足を踏み入れると、最大の見どころである生態温室が広がります。標高や気温を緻密にコントロールした温室内には、南西諸島に生息する日本最大級の蝶オオゴマダラをはじめ、数百頭規模の蝶が優雅に乱舞しています。金色に輝くサナギの展示や、蜜皿に集まる蝶を至近距離で観察できる仕掛けは、大人から子どもまで息をのむ美しさです。
館内展示室では、生きた水生昆虫や珍しい世界の甲虫、精巧なジオラマが並び、専門の昆虫専門員による解説コーナーも充実。単なる標本の陳列にとどまらず、「昆虫の目線から自然環境を捉え直す」という教育的哲学が細部にまで貫かれています。