品種改良が極限まで進んだ現代のメダカ界では、基本ルールがそのまま通用しない特殊な体型が存在します。それぞれの品種特性に応じた改良メダカの雌雄判別コツを押さえておかなければ、選別ミスを引き起こす原因になります。 代表例が、背ビレが尻ビレと同じ形状に変化した「ヒカリ体型(光メダカ)」です。ヒカリ体型のオスは背ビレにも切れ込みが入らず、メスと同様に大きな扇形・平行四辺形へと変化します。そのため、ヒカリ体型を判別する際は背ビレを無視し、「尻ビレの先端のギザギザ」と「尾ビレの形状(オスは上下均等のひし形、メスは丸みを帯びる)」に注視しなければなりません。 また、「スワロー」や「ロングフィン」に代表されるヒレ長メダカの場合、軟条が不規則に伸長するため、背ビレの切れ込みが軟条の分岐と混同されがちです。ヒレ長品種ではヒレ全体の長さではなく、ヒレの付け根(基部)の幅と、総排泄腔付近のふくらみで見極めるのがプロの定石です。ダルマメダカのように脊椎骨が詰まった品種では、オスでも腹部が丸く突き出るため、ヒレの輪郭だけを唯一の根拠として慎重にジャッジします。 一方、飼育者が一番やきもきするのが、メダカ稚魚の性別判別時期です。孵化直後の「針子」から体長1cm前後の幼魚期までは、生殖腺が未発達であり、外見上の雌雄差は皆無です。無理に見分けようとしても徒労に終わります。 判別が可能になるのは、早い個体で生後約60日〜90日、体長が2.0cmを超えたタイミングです。水温25℃前後、適切な給餌環境で育てられた稚魚は、体長18mmを過ぎたあたりからオスの尻ビレ後端が四角く角張り始め、背ビレにわずかなスリットが形成されます。若魚の段階で無理に選別網で追い回すと骨格異常やスレ傷の原因となるため、体長2cmに達するまでは無選別で群泳させ、十分な体躯を作らせることが肝要です。
メダカのオスとメスの決定的な違い!ヒレの見分け方と繁殖ペアリング術
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