ネット上の考察やファンの間でしばしば疑問視されるのが、「猗窩座の戦闘能力の限界」と「女性を一切喰らわなかった理由」です。ここに猗窩座というキャラクターの本質が隠されています。
鬼の強さは摂取した人間の量、特に栄養価の高い女性を多く食べたかどうかに比例すると作中で語られています。童磨(上弦の弐)が女性を好んで喰らい短期間で参から弐へと登り詰めたのに対し、猗窩座は作中で唯一「女性を一切喰らわず、殺さもしなかった鬼」でした。公式ファンブックでも、この異例の行動は無惨から特別に容認されていたと明記されています。
記憶を失い、強さのみに執着する修羅と化しながらも、彼の魂の深層には「病弱だった恋雪を守り慈しんだ記憶」が刻まれていました。女性を食べないという誓いを無意識に守り続けた結果、純粋な武の手練れのみを喰らい、鍛錬だけで上弦の参の座を維持していた事実は、彼の悲劇性をより際立たせています。