衣類の種類や構造によって、ゴム通し口の大きさやトンネルの内部構造は大きく異なる。衣類ごとの特性に合わせた最適なアプローチを押さえておきたい。
1. ズボン・スウェットパンツの平ゴム通し
ズボンのウエスト部分は幅が広く、ゴムが中でねじれやすい。ここでは太めの安全ピン(4号サイズ程度)を使用し、平ゴムの幅の中央に垂直に刺す。通している最中にゴムが180度反転していないか、指先の感触で平らな状態を保ちながら進めるのがコツだ。もし縫い代の段差で先が止まった場合は、無理に押し込まず、生地を軽く揉みほぐしながら角度を変えて通過させる。
2. パーカー・スウェットのフード紐通し
パーカーのフード部分は生地が二重になっており、トンネルが細く直線的なカーブを描いている。ここでの最適解は前述の「ストロー」だ。ストローの長さ(約15〜20cm)がガイドの役割を果たし、首回りの緩やかなカーブを一気に通り抜ける。プラスチックの滑りの良さにより、摩擦の強い裏毛(スウェット生地)でも抵抗なく貫通させられる。
3. スカートの劣化したゴム交換(プロの時短連結技)
スカートのゴムが伸びきって総入れ替えを行う場合、古いゴムを先に抜き取ってはいけない。「古いゴムの端」と「新しいゴムの先端」を安全ピンで連結し、古いゴムを出口から引っ張ることで、新しいゴムを同時に引き込むのが最も効率的だ。この方法を使えば、トンネルを一から探りながら通す手間が省け、わずか1分足らずで交換作業が完了する。