サントリーに代表される大手飲料・食品メーカーは、常に「次の時代を象徴する顔」を探し続けている。すでに完成されたトップタレントを起用するのは確実性が高い反面、高額なギャラが発生する。一方で、ブレイク直前の原石を早い段階で発掘し、ブランドと共に成長させていく手法は、投資対効果の観点からも非常に優れているからだ。
現在、業界内で密かに注目を集めているのは、独立系映画や深夜ドラマで異彩を放つ演技派の新人たちだ。彼女たちに共通しているのは、「一瞬の表情で物語を感じさせる表現力」である。広告の尺が15秒や30秒、あるいは数秒のWeb動画へと短尺化する中で、言葉を使わずに感情を伝えられる能力は、商品の世界観を瞬時に構築する上で喉から手が出るほど欲しい要素なのだ。