2人目以降を妊娠した経産婦の多くが「1人目の時よりも圧倒的にお腹が出るのが早い」と実感します。実際に、初産婦がお腹の膨らみを実感するのが妊娠5ヶ月(18週〜20週頃)であるのに対し、経産婦では妊娠4ヶ月(14週〜15週頃)の段階で既に下腹部の変化に気づくケースが多々あります。
この差を生み出す決定打は、「子宮筋・腹壁・靭帯の伸展性(伸びやすさ)」です。初産婦の身体は、子宮や腹筋、皮膚が一度も極限まで引き伸ばされた経験がありません。そのため組織の緊張度が高く、子宮の増大に対して強い抵抗力が働きます。その結果、妊娠初期から中期前半にかけてお腹が目立ちにくい状態が保たれます。
これに対し、一度出産を経験した経産婦の腹壁や子宮筋は、過去の妊娠によって柔軟性と形状記憶的な伸びやすさを獲得しています。子宮を吊り下げている円靭帯や子宮仙骨靭帯も緩みやすくなっているため、胎児の成長初期段階から子宮が抵抗なく前上方へと拡大し、外見上の変化が数週間早く現れるのです。