『ホーム・アローン2』でマコーレー・カルキン演じるケビン・マカリスターが訪れたニューヨークの象徴的なロケ地が、5番街に面する超高級ホテル「プラザホテル(The Plaza Hotel)」です。当時、このプラザホテルのオーナーを務めていた人物こそがドナルド・トランプ氏でした。
トランプ氏が劇中に登場する理由は、単なる映画製作者側からのオファーや友情出演ではありません。制作陣がプラザホテルのロビーでのロケ撮影を申し入れた際、トランプ氏側から「通常の撮影使用料を支払うだけでなく、私を映画に出演させることが絶対条件だ」という要求が突きつけられたことが発端です。
劇中でのセリフは非常にシンプルです。ロビーで迷ったケビンが「すみません、フロントはどこですか?」と尋ねると、黒いロングコートに赤いネクタイを締めたトランプ氏が「ロビーの突き当たりを左だよ(Down the hall and to the left.)」と優しく答え、去っていくケビンを振り返って見送るというわずか数秒のシーンでした。この自然な掛け合いは、トランプ氏の持つ独特のカリスマ性と相まって、映画屈指の名場面として世界中のファンの記憶に刻まれています。