ホテルの閉館後に最大の関心事となるのが、建物の解体工事とその広大な跡地の利活用です。福山市本庄町中周辺は、国道2号線や芦田川方面へのアクセスが良く、福山市内の生活幹線道路に近接する利便性の高い立地特性を持っています。
関係者および近隣住民へのヒアリングによると、営業停止後の建物解体に関しては、アスベスト除去作業や大型重機の搬入経路確保など、入念な環境対策と安全配慮を伴いながら工程が進められました。解体工事が完了した敷地、あるいは更地化された区画については、商業施設、医療・介護関連施設、または分譲マンションや戸建て住宅用地への転用が不動産市場で取り沙汰されています。
福山市全体の都市計画マスタープランを見ても、都心居住の推進と幹線道路沿いの利便施設再編が重点施策に掲げられています。福山ロイヤルホテルの跡地は、かつて地域外からの来訪者を迎える「宿場」の役目を終え、今後は地域住民の暮らしを支える「生活拠点」として新たな都市資産へと生まれ変わりつつあります。