伝統的な言葉遣いの変化については、公的な機関も注視している。文化庁が定期的に実施している国語に関する世論調査でも、敬語表現や季節の挨拶に対する国民の意識の変化が浮き彫りになってきた。過剰なマナー至上主義に疑問を呈する声がある一方で、適切な現代日本語語彙を選択する力は、ビジネスパーソンとしての重要な教養とみなされている。
言葉は時代とともに移り変わる生き物だが、相手への敬意を根底に置くという本質は変わらない。略語の「あけおめ」が若年層の間で定着して久しいが、それが通用する相手とそうでない相手の境界線を自覚することこそが、現代社会を円滑に生き抜くためのリテラシーなのだ。