芸人JPの芸能生活における最大の転換点は、間違いなく2022年1月30日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)でした。番組MCの松本人志が新型コロナウイルスの濃厚接触者(後に陽性確認)となりスタジオ出演が不可能になった際、松本本人が「代役にJPを」とSNS上で指名したことがきっかけでした。
当時の報道各社や番組スタッフの証言によると、オファーが正式に届いたのは本番収録の前日夜。十分なリハーサル時間もないまま生放送さながらのスタジオに立ち、東野幸治の代役を務めたミラクルひかる見事な掛け合いを披露しました。声のトーン、独特の間、手の動き、座り方や視線の配り方に至るまで完璧にトレースされたその芸は、スタジオの共演者のみならず、テレビの前の視聴者やSNS上を熱狂させました。
この代役劇が単なる「奇跡のラッキー」で終わらなかったのは、彼がそれまで積み重ねてきた圧倒的な観察眼と練習量があったからです。本人は当時の特番インタビューにおいて「松本さんの代役という千載一遇のチャンスで、もし失敗したらものまね界全体の信用を失うという極限のプレッシャーがあった」と語っています。プレッシャーを跳ね除け、要求された以上のクオリティを提示できたことこそが、現在の息の長い活躍を支える土台となっています。