現在のお笑い界において、登録コンビ数1,187組という数字は氷山の一角に過ぎません。吉本興業所属芸人一覧に名を連ねる膨大な若手層を筆頭に、人力舎、マセキ芸能社、タイタン、サンミュージック、浅井企画、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)といった各プロダクションが、次代の看板コンビの育成に注力しています。
近年の勢力図で際立つのは、結成年が比較的新しい「再編型コンビ」の躍進です。人物名鑑の登録データを見ても、2020年代に結成されたコンビが劇場の最前線で強烈な存在感を放っています。
たとえば、独創的なリズムと予測不能な展開で一世を風靡したヨネダ2000(2020年結成)や、強烈な個性と即効性のある笑いで注目を集めるケビンス(2021年結成)、ツンツクツン万博(2021年結成)、ウーデンガーデン(2021年結成)、ボートヨットカヌー(2021年結成)。さらに関西インディーズおよび神保町界隈で熱狂を生んだジョックロック(2022年結成)、実力派ピン芸人同士の融合として話題を呼んだシモリュウ(2023年結成)、そして新鋭として頭角を現すベルナルド(2025年結成)など、結成からわずか数年で大舞台へと駆け上がる新世代が続出しています。
性別構成の多様化も著しく、従来の男性同士の王道漫才・コントだけでなく、女性コンビや男女コンビが賞レースのファイナルに常連化しており、笑いの構造そのものがジェンダーのステレオタイプから完全に脱却したフェーズに入っています。