どれほど外観や内装が新車同様に見えても、法的な区分として中古車に属する以上、いくつかの制約を受け入れなければなりません。購入後のトラブルや後悔を防ぐために、見落とされがちな欠点を把握しておく必要があります。
第一のデメリットは、初回車検までの有効期間が目減りしている点です。新車の軽自動車であれば購入日から丸3年(36ヶ月)の車検期間が与えられますが、未使用車はディーラーが登録を完了させたその日から車検のカウントダウンが始まっています。登録から半年経過した車両を購入した場合、初回車検までの期間は実質2年半となります。
第二の制限は、メーカーオプションの後付けが一切不可能な点です。先進安全装備の一部パッケージ、サイドエアバッグ、パノラミックビューモニター、メーカー純正ナビゲーションといった工場生産ラインでのみ装着できる装備は、在庫車として完成している未使用車には追加できません。妥協して購入した結果、「欲しかった先進機能が付いていなかった」という失敗談が後を絶ちません。
第三の注意点は、「乗り出し価格(支払総額)」における諸費用の上乗せトラップです。車両本体価格を極端に安く提示して集客し、高額な納車点検費用、フロアマットやドアバイザーのセット強制、指定ローン利用の義務付けなどで諸費用を釣り上げる販売店が一部存在します。見積書を取った段階で、新車の値引き込み見積額と大差がなくなってしまうケースもあるため、必ず総額での比較精査が必要です。