アニメ版『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』は、原作コミックス最終話(第139話)をベースにしながらも、原作者である諫山創氏自らの強い要望によって、一部の演出とセリフに決定的なアップデートが加えられました。
原作完結時に一部読者の間で物議を醸したのが、エレンの凶行を知ったアルミンが口にした「僕たちのために虐殺者になってくれてありがとう」というニュアンスのセリフでした。アニメ版ではこのやり取りが全面的に再構築されています。
アニメ版では、アルミンが「壁の外の本をエレンに見せ、自由への憧れを植え付けたのは僕だ」と語り、エレンの犯した大罪の責任を自らも背負う姿勢を明確に示しました。「地獄でずっと一緒だ」と告げてエレンを抱きしめるアルミンの描写により、エレンの暴挙を肯定するのではなく、共犯者として共に地獄へ落ちる覚悟を決めるという、極めて倫理的かつエモーショナルな着地へと昇華されたのです。
この改変は海外ファンの間でも熱狂的な支持を集めました。米大手レビューサイト「IMDb」や「MyAnimeList」では、最終回放送直後に最高水準のスコアを記録。原作のラストに疑問を抱いていた海外の批評家層からも「10年間の旅路を締めくくるにふさわしい、完璧な補完と芸術的結末」と絶賛のレビューが相次ぎました。