1956年(昭和31年)6月7日、15代家元・鵬雲斎千玄室の長男として京都に生まれた16代家元・千宗室(幼名:千之史)。同志社大学文学部を卒業後、大徳寺塔頭の聚光院にて禅の厳しい修行を積み、若宗匠時代(宗之)を経て2002年(平成14年)12月に第16代家元・坐忘斎を襲名しました。
現在、千宗室が主導する活動は単なる古典儀礼の墨守にとどまりません。全国の神社仏閣で開催される格式高い献茶式を取り仕切る一方、各地の淡交会支部総会や文化シンポジウムにおける千宗室の講演は、茶の湯の精神論をわかりやすい言葉で説く場として全国の門下生から圧倒的な支持を集めています。
公式発表資料や近年の活動記録によると、近年は気候変動や分断が進む国際情勢を背景に、「一碗から広がる平和の心」という裏千家の理念をより身近な実践哲学として再定義。2026年に入ってからも、国内外の重要レセプションでの点前披露や、デジタルアーカイブを活用した点前記録の保存事業など、次世代を見据えた施策を矢継ぎ早に打ち出しています。