現役時代から、彼の言動は常に賛否両論の嵐を巻き起こしてきた。立ち合いでの激しい張り手やかち上げ、土俵外でのパフォーマンスを巡り、伝統を重んじるファンや有識者からの批判を浴びて炎上した事例は数知れない。引退後も、部屋の運営スタイルやSNSを駆使した発信が一部の古参ファンからの反発を招く場面があった。
名選手、必ずしも名監督にあらず――スポーツ界で使い古されたこの格言は、元白鵬にも重くのしかかっている。個人の卓越した才能と感覚で頂点を極めた大天才が、いかにして若手力士にその技術と思想を論理的に落とし込むのか。指導体制の甘さを指摘された過去の過ちを乗り越え、真の教育者として脱皮できるかどうかが、現在進行形で厳しく試されているのだ。