グランドチャンピオンゴルフクラブ 熊本県御船町の丘陵地に広がるこのコースには、セベ・バレステロスの「アグレッシブに攻める勇気と、冷静に危険を避ける知性」の双方が求められます。
マスターズをはじめ数々のメジャータイトルを制覇したセベは、トラブルショットからのリカバリーにおいて右に出る者がいない天才でした。彼の手がけたコースには、自らのプレースタイルを投影したかのような特徴が随所に見られます。
第一の特徴は、「フェアウェイの片側を遮る巨大ハザード」です。左右どちらか一方が完全にペナルティエリアとなっており、ゴルファーはティショットで逃げ場を失います。安易に安全なサイドへ逃げようとすると、セカンドショットでピンが池越しになるなど、より過酷なアングルが待っています。
第二の特徴は、「深いバンカーとグリーン面の複雑な傾斜」です。セベの設計は、バンカーの縁が切り立ったアゴの高い形状が多く、一度つかまると単に出すだけのショットを強いられます。さらにグリーンはポテトチップ状にうねり、ピンと同じ段に乗せなければ3パット、4パットが頻発する造りです。力任せのロングドライブだけでは決して攻略できない、頭脳戦を強いる設計美がここにあります。