Q1:「やまいだれに比」という漢字は、漢和辞典の隅々を探しても本当に載っていないのですか?
A1:日本の現行の主要漢和辞典(『大漢和辞典』や『新潮日本語漢字辞典』など)や常用漢字表・JIS規格において、一般的に使用される文字として「疒部に比」を配した独立した見出し漢字は存在しません。稀に古文書や中国の特殊な異体字研究において極めて例外的な異体字として言及されるケースを除き、実用日本語としては完全に「まだれに比(庇)」の誤認・誤記と判定されます。
Q2:「庇う(かばう)」という漢字を「庇」ではなく「護る」や「庇う」以外の表記で書くことはできますか?
A2:「かばう」の表記としては「庇う」が最も一般的ですが、慣用的に「庇ふ」と歴史的仮名遣いで表記されたり、文脈によっては「護る(まもる)」と言い換えられたりします。ただし、「かばう」という訓を持つ標準的な漢字表記は「庇う」一択となります。
Q3:「痺」と「疵」の読み方や使い分けがいつも曖昧になってしまいます。簡単な覚え方はありますか?
A3:旁(つくり)の音や意味に着目するのが最も確実です。「痺」の旁は「卑(ヒ)」で、音読みも「ヒ」となり、「麻痺(まひ)」の「痺(しび・れる)」です。一方、「疵」の旁は「此(シ)」で、音読みも「シ」となり、「瑕疵(かし:欠陥やキズのこと)」の「疵(きず)」です。音読みの対応関係(卑=ヒ=麻痺、此=シ=瑕疵)で整理すると記憶に定着しやすくなります。