志賀高原の豊かな自然に囲まれた熊の湯温泉の最大の特徴は、湯船を満たすエメラルドグリーン(翡翠色)の濁り湯です。日本の数ある温泉のなかでも、鮮やかな緑色を呈する温泉はごくわずかしか存在しません。
この特異な色彩を生み出しているのは、源泉に含まれる高濃度の硫黄成分と微細なコロイド状の湯の花、そして光の散乱現象(チンダル現象)によるものです。湧出直後は無色透明に近い源泉が空気に触れ、湯船に注がれる過程で硫化水素イオンが酸化し、光が屈折することで鮮やかな緑色に発色します。季節や天候、気温、湯口のコンディションによって、淡いエメラルドから濃密な乳緑色へと表情を変える様子は、まさに「生きた源泉」の証拠といえます。
泉質名は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉。弱アルカリ性の柔らかな肌触りと、角質を軟化させる美肌作用、さらに血行を促進する硫黄の温まり効果を兼ね備えています。「志賀高原 熊の湯ホテル」が守り続ける自家源泉は、湯量豊富な完全掛け流しで提供されており、湯上がりの肌のしっとり感と持続する保温力は、全国の温泉通から絶賛されています。
ここで多くの人が混同しやすいのが、隣接する「ほたる温泉」との違いです。ほたる温泉は平床大噴泉から引湯された透明〜微白濁の単純硫黄泉が中心であり、熊の湯温泉の濃厚な緑色の自家源泉とは湧出場所も泉質構成も別物です。本物のエメラルドグリーンの湯を体感したい場合は、熊の湯源泉を引く宿泊施設や浴場を選ぶ必要があります。