アニメファンの間で常に熱狂的な議論を生むのが、「無敵の強さでスカッとさせるチート主人公」と「苦悩を抱えて闇を駆けるダークヒーロー」の対比です。
チート主人公作品の金字塔といえば、『魔王学院の不適合者』のアノス・ヴォルディゴードや『転生したらスライムだった件』のリムル=テンペスト、そして『陰の実力者になりたくて!』のシャドウが挙げられます。どんな理不尽な状況をも自らの絶対的な力で覆す爽快感は、エンターテインメントとしてのカタルシスを極限まで高めてくれます。
対照的に、清濁併せ呑むダークヒーローたちの魅力は、その複雑な内面にあります。『DEATH NOTE』の夜神月や『ベルセルク』のガッツ、『東京喰種トーキョーグール』の金木研のように、自らの信念や過酷な境遇によって闇に堕ちながらも抗い続ける姿は、人間臭い美しさを放ちます。完璧すぎないからこそ、その一挙手一投足に重みが生じるのです。