サラ・ブライアントというキャラクターの存在感は、過酷なストーリーテリングのみならず、時代の最先端を駆け抜けたビジュアルデザインとボイスアクトによって決定づけられました。
初代『バーチャファイター』におけるサラは、シンプルなブルージーンズに赤いレザージャケットという、1990年代初頭のアメリカン・カジュアルを象徴する出で立ちで登場しました。CGポリゴンの黎明期において、金髪のポニーテールがなめらかになびくグラフィックは業界に衝撃を与えました。その後、『VF2』『VF3』とナンバリングが進むにつれ、ライダースーツやハイレグのバトルコスチュームなど、アスリートとしての機能美とセクシーさを両立させたデザインへと昇華していきます。
特に『バーチャファイター4』以降に定着したハイテク素材のレーシングスーツや、格闘技用のスパッツスタイルは、彼女の洗練されたマーシャルアーツの軌道をダイナミックに強調する設計となっています。カスタマイズ機能が大幅に拡張された近年のタイトルでは、カジュアルなストリートウェアからエレガントなドレススタイルまで幅広いバリエーションが提供され、ファンコミュニティの熱狂的な支持を集めています。
また、彼女の凛としたキャラクター像を決定づけたのが、歴代の実力派声優陣です。黎明期から英語ボイスを一貫して採用してきたサラは、Lynn Harris氏をはじめとする声優陣の熱演によって、クールでありながら内面に熱い闘志を秘めたグローバルなヒロイン像を確立しました。戦闘中の鋭い気合や勝利時の洗練された英語セリフは、30年以上の歳月を経ても色褪せないアイデンティティとなっています。