進学や就職を機に地元を離れた人が直面する「カルチャーショック」の定番ネタとして、SNSやコミュニティサイトでは定期的にこの呼び名問題が話題にのぼります。
インターネット上のリアルな声を分析すると、出身地ごとの強い愛着と相互理解の難しさが鮮明に見えてきます。
「大学のサークル新歓で『せっさんしよーぜ』と言ったら関東出身の同級生全員にポカンとされた」
「東京に来てから『指スマ』としか呼ばれなくなって、地元の『チュンチュン』を封印せざるを得なくなった」
「静岡出身の友人が『バリチッチ』と叫んだとき、ゲームのルール以前に新種の呪文かと思った」
このように、ネット上では自分の育ったコミュニティの常識が全国共通ではなかったことへの驚きがユーモラスに共有されています。
また、年代別の受容傾向にも明確な断層が存在します。1980年代以前生まれの世代は地域固有の掛け声(いっせーのせ、せっさん等)で育ち、1990年代から2000年代に学齢期を過ごした世代は『スマスマ』の直撃を受けて「指スマ」が標準語化しました。そして近年の10代〜20代前半の間では、地上波テレビの影響力が分散した結果、再び家庭や幼稚園・保育園経由で親から受け継いだ「いっせーのせ」などの古典的呼称へ先祖返りする現象も観測されています。