福井の街並みが大きな変革期を迎えるなか、北陸新幹線福井開業プロジェクトを契機とした人の流れは、観光地だけでなく郊外の食文化にも劇的な変化をもたらした。その中心地の一つが福井県福井市に店舗を構える「ベーカリーはちの子」だ。従来からの常連客に加え、関東や関西から訪れる旅行者が「わざわざ立ち寄るべきご当地グルメ」としてルートに組み込んでいる。
福井の製パン業界は長年、地元に根付いたローカル店が堅実な支持を集めてきた。しかし、同店の放つ圧倒的なエネルギーは異彩を放つ。トレーに山盛りの焼きたてパンを乗せた客が次々とレジへ向かう光景は、もはやこの街の朝の日常風景となった。