駄菓子の定番糸引き飴は今も買える?販売終了の真相と大当たりの見分け方

駄菓子の定番糸引き飴は今も買える?販売終了の真相と大当たりの見分け方

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ネット検索のサジェストに浮上する「糸引き飴 販売終了」という不穏なワード。お気に入りの駄菓子が次々と終売を迎える昨今、愛好家が危機感を抱くのも無理はありません。しかし、関係各社への取材および流通データの追跡調査によると、糸引き飴が全面的に生産を終了したという事実は一切ありません。

現在も代表的な製造元として知られるのが、愛知県豊橋市に拠点を置く耕生製菓です。同社の看板商品である「フルーツ糸引き飴」は、赤、黄、緑などの色鮮やかなイチゴ味やメロン味、バナナ味などがアソートされた引き箱スタイルで、今なお駄菓子問屋や小売店へ向けて出荷されています。また、子どもたちに絶大な支持を誇るコーラ味やサイダー味の糸引き飴も、ノスタルジックなパッケージとともに健在です。

では、なぜこれほど強固な「販売終了の噂」が定着してしまったのでしょうか。背景には、駄菓子業界全体を取り巻く3つの構造的変化が存在します。

第1に、個人経営の駄菓子屋の劇的な廃業ラッシュです。経済産業省の商業統計を見ても、いわゆる「街の駄菓子屋さん」は2000年代以降激減を続けています。日常の生活圏で引き箱と対面する機会そのものが失われた結果、「見かけない=絶版になった」という早とちりが生じました。

第2に、衛生管理基準の厳格化と感染症対策の余波です。箱の上面にタコ糸が無数に並び、不特定多数の子どもが指で触れて引き抜くという従来の販売スタイルは、コロナ禍以降、一部の大型スーパーやショッピングモールの駄菓子コーナーで取り扱いが見合わされる要因となりました。現在は個包装やシュリンク包装が施された衛生的なディスプレイが主流となっていますが、一時的な店頭からの撤退が消費者の不安を加速させました。

第3に、中小駄菓子メーカーの廃業報道との混同です。梅ジャムや駄菓子チョコなど、惜しまれつつ歴史に幕を下ろした他社製品のニュースがSNS上でバイラルする過程で、「あの糸引き飴も消えてしまったのではないか」という記憶のすり替えが発生したと分析されています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。