大富豪における「縛り(しばり)」とは、場に出されたカードの特定の属性が連続したことを引き金に、その場が流れるまで特定の制限を満たすカードしか出せなくなる特殊ルールです。圧倒的な手札を持つプレイヤーの独走を阻み、手札枚数の多い劣勢側が逆転の一手を打つための重要な戦術的武器として機能します。
最も広く遊ばれている基本形がマーク縛りの発動条件です。一般的には、シングル出し(1枚出し)の場面で同一のスート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)が2回続けて場に出された瞬間に成立します。例えば、Aさんが「♠5」を出し、続くBさんが「♠9」を重ねた場合、その時点で「スペード縛り」が確定。Cさん以降は、場の数字(この場合は9)より大きい「スペード」しか出せなくなります。
日常の会話では「スート縛りと連番縛り」を混同するケースも見受けられます。基本の縛りはあくまでマークの一致を指すスート縛りですが、数字が「5→6→7」と連続することで発動する連番縛り(通称・ナンバー縛りや数字縛り)を併用するグループも存在します。手持ちの最強札が別スートである場合、縛りがかかった瞬間にパスを余儀なくされるため、場のマークをコントロールする駆け引きこそが大富豪の醍醐味といえます。