ふたりの出会いは1970年代半ば、竹下景子さんのグラビア撮影や広告キャンペーンの現場でした。当時、関口氏はすでに気鋭のカメラマンとして多忙を極めており、竹下さんは清純派女優としてドラマやクイズ番組で国民的人気を確立しつつある時期でした。
初対面からすぐに交際へ発展したわけではなく、約8年間にわたる仕事上の信頼関係と友人期間を経て、自然な形で距離が縮まっていったと当時の対談手記などで明かされています。1984年4月、当時30歳だった竹下さんと45歳だった関口氏の結婚発表は、15歳の年の差婚としてマスコミ各社に大きく報道されました。
竹下景子さんが関口氏を人生の伴侶に選んだ決定的な理由は、その「圧倒的な包容力」と「表現者としての対等なリスペクト」にありました。当時のインタビューにおいて竹下さんは、関口氏について「自分を女優として特別扱いせず、ひとりの自立した人間として真摯に向き合ってくれた」と語っています。家庭内に仕事を持ち込まず、互いのプロフェッショナリズムを侵さない適度な距離感が、40年以上にわたる堅固な夫婦関係の土台となりました。