一宮エリアから名駅エリアへ移動する際、一宮から名古屋最速最安ルートの座に君臨し続けているのは尾張一宮駅JR東海道本線です。新快速や特別快速を利用した場合、名古屋駅までの所要時間はわずか約11分。日中の各駅停車(普通列車)でも約15〜17分で到着します。さらに一宮から名古屋JR運賃は片道320円に設定されています。
対する名鉄一宮駅名鉄名古屋本線は、快速特急や特急を利用して一宮から名古屋名鉄所要時間が約14〜16分、急行では約16〜19分かかります。普通運賃は片道450円です。両者を並べて比べると、片道の移動だけで所要時間はJRが約3〜5分短く、運賃も130円安い計算になります。
なぜ同じ区間でこれほどの差が生じるのか。その理由は線路の敷設ルートと歴史的背景にあります。JR東海道本線は一宮から名古屋間を直線的にほぼ一直線で結ぶため営業キロが17.1kmにとどまるのに対し、名鉄名古屋本線は周辺集落をきめ細かく結んできた経緯からカーブが多く、営業キロが23.6kmと約6.5kmも長くなっています。さらにJRは競合対策として国鉄時代から「特定区間運賃」を導入しており、通常の幹線運賃よりも意図的に安く設定されていることが、圧倒的なコストパフォーマンスを生み出しています。