鞆の浦とポニョの聖地を巡る|宮崎駿が隠れ家で描いた海の記憶と真相

鞆の浦とポニョの聖地を巡る|宮崎駿が隠れ家で描いた海の記憶と真相

鞆の浦とポニョの聖地を巡る|宮崎駿が隠れ家で描いた海の記憶と真相の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

鞆の浦の町全体に散りばめられた「ポニョの記憶」を辿る上で、絶対に外せない主要スポットを厳選して解説します。半径約1km圏内に見どころが凝縮されているため、徒歩でじっくり散策できるのが最大の魅力です。

① 鞆港のシンボル「常夜燈(じょうやとう)」
安政6年(1859年)に建造された、港の守り神とも言える高さ5.5メートルの石造り灯台です。劇中で宗介の母・リサが車を走らせる港沿いの道路や、船が行き交う港の情景の原型を感じさせます。夕暮れ時に石畳に座って波音を聞いていると、まるで映画のオープニングシーンに迷い込んだかのような錯覚を覚えます。

② 宗介の家を彷彿とさせる「医王寺・太子殿からの眺望」
鞆の浦で2番目に古い歴史を持つ医王寺から、さらに583段の石段を登った先にある「太子殿」。ここから見下ろす瀬戸内海と町並みのパノラマビューは、まさに「崖の上に建つ赤い屋根の宗介の家」から見下ろした景観そのものです。登道は急勾配ですが、眼下に広がる多島美と港のパノラマは息をのむ美しさです。

③ 窓枠が切り取る絵画のような海「福禅寺 対潮楼(たいちょうろう)」
江戸時代に朝鮮通信使の迎賓館としても使われ、「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地)」と称えられた名刹です。本堂から柱越しに眺める弁天島や仙酔島の景色は、額縁に入った一枚の絵画のようであり、作中で描かれた穏やかな瀬戸内の多島美の原風景を体験できます。

④ 宮崎監督直筆のデザインが甦らせた町家「御舟宿いろは」
坂本龍馬の「いろは丸事件」の談判場所としても知られる歴史的建造物です。一時は老朽化により解体の危機に瀕していましたが、地元NPOの再生計画に賛同した宮崎駿監督が宿の内装・外観の再生デザインスケッチを提供。現在は趣あふれる旅館・食事処として営業しており、監督が描いたデザイン画の展示や、地元の新鮮な鯛料理を堪能できます。

⑤ 映画の冒頭を想起させる「入り組んだ路地裏と雁木」
鞆の浦の町中には、江戸時代の町割りがそのまま残る細い路地が網の目のように張り巡らされています。宗介がポニョをバケツに入れて駆け抜けたような坂道や、石造りの階段護岸「雁木」など、歩を進めるごとに映画の断片が目の前に重なります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。