デジタルの点数だけに頼りすぎると、データ化されていない本物の名店を見落とす。ここで参考にしたいのが、人気ドラマ『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎が見せる独自の嗅覚だ。彼はスマートフォンを睨みつけるのではなく、街の空気感と店の佇まいに全神経を研ぎ澄ます。
年季の入った暖簾がピシッと清潔に保たれているか。手書きのホワイトボードにその日の仕入れが誇らしげに記されているか。換気扇から漂う香ばしい油の匂いや、店内に響く常連客の穏やかな笑い声。五感をフルに使って店を吟味するアナログな直感こそ、アルゴリズムの隙間に隠れた名店を掘り当てる最強のセンサーとなる。