Q1:プレドニゾロンを飲ませてから多飲多尿がおさまりません。いつまで続きますか?
A1:多飲多尿はステロイド服用中の典型的な生理反応であり、薬を通常用量で服用している間は持続することが一般的です。治療が進み、投薬量が減る(特に隔日投与へ移行する)につれて徐々に元の飲水量・尿量へと戻っていきます。完全休薬後はおおむね1〜2週間程度で落ち着きますが、減薬しても異常な多飲が続く場合は、二次性の糖尿病や腎機能の変化がないか動物病院で尿検査・血液検査を受けてください。
Q2:ステロイドで肝臓の数値(ALP)が異常に上がりました。すぐやめるべきですか?
A2:自己判断ですぐに投薬を中止してはいけません。ステロイド服用によるALPの上昇は、薬の刺激によって肝臓で特異的な酵素が過剰発現する「ステロイド誘発性」の可逆的な変化であることが多く、減薬・休薬によって数値を下げることが可能です。ただし、ALTや総ビリルビンなど他の肝機能マーカーの上昇度合いによっては用量調整が必要になるため、検査結果を持参のうえ主治医と減薬ペースを相談してください。
Q3:減薬中に元気がなくなり、下痢をしました。離脱症状でしょうか?
A3:副腎機能の一時的な低下による離脱症状、あるいは原疾患の再燃が疑われます。急速な減薬によって体内のステロイド濃度が不足すると、活動性の低下や消化器症状が現れることがあります。重度になると急性副腎不全へ進行するリスクがあるため、自己判断で様子を見ず、直ちに獣医師に連絡して指示を仰いでください。用量を一段階戻すなどの処置が必要になるケースがあります。
Q4:ステロイドを一生飲み続けると寿命に影響しますか?
A4:原疾患をコントロールできずに重篤化するリスクと比較した場合、適切な最小維持量で管理されたステロイド投与が直接的に寿命を縮めるとは一概に言えません。副作用である感染症や代謝異常を定期的な検査で早期発見・管理し、生活の質(QOL)を高く保つことができれば、投薬を継続しながら天寿を全うする犬は数多く存在します。