現在のToshlの活躍ぶりは目覚ましいものがあります。なぜ彼は、あれほど過酷なトラウマを背負いながら、再びお茶の間の第一線へと返り咲くことができたのでしょうか。
最大の転換点となったのは、自らのプライドや「ロックスターの虚像」を完全に脱ぎ捨てたことです。かつてはMASAYAによって「ロック=悪、エゴ」と刷り込まれ、自己否定の道具にされていた過去を、自著やメディアで包み隠さずオープンにしました。過去の傷を隠蔽するのではなく、さらけ出すことで、カルトが植え付けた呪縛を無力化したのです。
さらに、スイーツ好きとして知られる一面を活かしたバラエティ番組への出演や、名曲のカバーアルバムのリリースなど、「龍玄とし」としての新しい表現活動を確立。その圧倒的な声量と歌唱力は一切衰えることなく、むしろ人生の酸いも甘いも噛み分けた深い情感が加わり、世代を超えた幅広い支持を獲得しています。