桃源台港から箱根の象徴である大涌谷へアクセスする場合、ターミナル2階から発着する「箱根ロープウェイ」を利用するのが王道ルートです。桃源台駅から姥子(うばこ)駅を経由して大涌谷駅までの所要時間は約16分。約1分間隔で次々とゴンドラが循環運行されているため、海賊船に比べて待ち時間が極めて短いのが特徴です。
ゴンドラからは眼下に広がる芦ノ湖の全景と、高度が上がるにつれて姿を現す富士山、そして大涌谷に近づくにつれて立ち込める白煙の荒涼とした景観を楽しむことができます。車窓のハイライトは姥子駅を過ぎて大涌谷駅へ進入する直前の谷越え区間で、谷底から吹き出す噴煙と硫黄の匂いは箱根屈指のダイナミズムを誇ります。
注意すべきは、風速15m/sを超える強風や火山性ガスの濃度上昇による突発的な運休です。ロープウェイが停止した場合、桃源台〜大涌谷〜早雲山間には速やかに代行バスが運行されますが、ターミナル1階のバス乗り場に長蛇の列が発生します。天候が不安定な日は、乗車前に駅コンコースの運行案内モニターや公式情報サイト「箱根ナビ」のリアルタイム状況を確認しておくことが不可欠です。