「発売日に5店舗回ったのに1個も買えなかった」という声が相次ぐなか、現場の流通実態はどうなっているのでしょうか。全国規模で展開されるたまごっち食玩取扱店舗の現場を調査したところ、入荷傾向と売り場のポジショニングには明確な法則性が見えてきました。
まず押さえるべきは、最も身近なたまごっち食玩コンビニ販売店の動向です。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの三大チェーンでは、原則として発売日当日の未明から早朝にかけて商品が納品されます。都内ターミナル駅周辺のコンビニ店長は、筆者の取材に対して次のように打ち明けます。
「バンダイのキャラクター食玩は配送ルートにより納入時間が厳密に決まっています。たまごっちシリーズは特に注目度が高く、月曜深夜23時頃から火曜未明3時にかけて荷受けし、早朝5時の品出しと同時にまとめ買いされてしまうケースが日常茶飯事です。一般のお客様が出勤する午前8時には、すでに陳列棚に値札しか残っていない状態が続いています」
一方、圧倒的な入荷ロット数を誇るのが、総合スーパーを中心としたイオン食玩売り場入荷情報です。イオンモールやダイエーなどの大型店舗では、玩具売り場横の菓子コーナーだけでなく、サービスカウンター付近の特設ワゴンやレジ前エンドに複数アソートで投入される傾向があります。スーパーの強みは1店舗あたりの入荷数が5〜10ボックス単位と潤沢である点ですが、発売日前日の夕方にフライング販売(前出し)されるケースが散見されるため、前日午後の巡回が勝敗を分ける決定打となっています。
このほか、ドン・キホーテやトイザらス、アニメイト、ヴィレッジヴァンガードなどのホビー・雑貨専門店でも取り扱いがありますが、これらは「お菓子売り場」ではなく「レジ横のブラインド商品コーナー」に隔離陳列されるケースが多いため、売り場ごとの配置特性を把握しておく必要があります。