江戸の息吹と最先端の賑わいが交錯する2026年、なぜいま土佐のシンボルに世界が惹かれるのか

江戸の息吹と最先端の賑わいが交錯する2026年、なぜいま土佐のシンボルに世界が惹かれるのか

江戸の息吹と最先端の賑わいが交錯する2026年、なぜいま土佐のシンボルに世界が惹かれるのかにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

全国の城郭を巡る愛好家が口を揃えて賞賛するのが、本丸全体の空間構成である。天守閣単体が残っている城は他府県にも存在するが、城主の居所であり政務の場でもあった「本丸御殿(懐徳館)」が天守と隣接して当時のまま残されているのは、日本全国でここだけだ。一歩足を踏み入れれば、畳の匂いと重厚な木材の質感が静寂の中に満ちている。

格式高い上段の間や、武者隠しの隠し部屋、さらには緊迫した状況下での防衛機構に至るまで、江戸時代の政治と日常が表裏一体となった空間が生々しく残されている。明治維新の廃城令や第二次世界大戦の火の海を掻きくぐり、奇跡的に焼き払われることなく遺された空間に身を置くと、土佐藩初代藩主・山内一豊や妻・千代が思い描いた「絶対に落ちない城」の強固な意志がひしひしと伝わってくる。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。