1960年代半ば、日本のテレビ界に金字塔を打ち立てたのが、日本テレビ系列で放送された『11PM』だ。彼が水曜日と金曜日の司会を務めたこの番組は、日本初の本格的な深夜番組として大人の夜文化を切り開いた。麻雀、競馬、ジャズ、海外トレンドといった趣味の領域を堂々と地上波で扱い、それまでの「お茶の間向け」番組とは一線を画すカルチャーを構築したのである。
さらに、TBSテレビで1976年からスタートしたクイズ番組『クイズダービー』では、競馬の枠組みをクイズに応用するという画期的なフォーマットを採用した。ゲスト出演者の回答を競馬馬に見立てて点数を賭けさせる仕組みは、視聴者の参加意欲を爆発的に高めた。「倍率」の設定や出題の絶妙なバランスは、彼自身の観察眼と計算高さの賜物であり、日本のバラエティ番組史における不滅の金字塔となった。