母の背中を追うように芸能界入りを果たした杏里は、大手芸能事務所サンミュージックプロダクションに所属。天真爛漫なキャラクターと素直なリアクションで、瞬く間に多数のバラエティ番組や芸能ニュースの主役となった。母娘での共演も果たし、誰もが彼女の将来に温かい視線を送っていた。
しかし、母の病状が悪化し他界すると、彼女の精神的支柱は完全に崩壊する。華やかな芸能界の裏側で、頼るべき肉親を失った孤独感と、周囲からの過剰な期待とのギャップに苦しむようになった。夜の街への出入りや派手な金銭トラブルが取り沙汰され始めたのも、ちょうどこの時期だった。