近年、透明で目立たないマウスピース型矯正(代表例としてのインビザラインなど)の人気に伴い、検索エンジンでは「インビザライン 失敗 ブログ」を読み漁る予備軍が急増しています。こうした個人の告白ブログや手記に克明に綴られているのは、デジタルシミュレーションと生体の生々しい乖離です。
「画面上では完璧に並んでいた3D画像が、実際の口腔内では全く再現されなかった」という手記は枚挙にいとまがありません。アライナー(マウスピース)の装着時間は原則1日20〜22時間以上が厳守とされていますが、ライフスタイルとの不一致から装着時間が不足し、マウスピースの浮きやアンフィットが発生。歯科医師側もリカバリーのための再スキャンやワイヤー併用を行わず、惰性でステージを進めた結果、歯軸が倒れ込んで歯根が骨から飛び出す(骨外露出)という医療事故レベルの事例も散見されます。
X(旧Twitter)や知恵袋など歯列矯正の失敗に対するネットの反応を追跡すると、「アライナーが奥歯に挟まる厚みのせいで、奥歯同士が噛み合わなくなる低位咬合になった」「マウスピース矯正専門を謳う医院で契約したが、担当医が一般歯科医で細かな咬合調整が一切できなかった」といった怨嗟の声が渦巻いています。「マウスピース矯正は手軽」という広告表現を鵜呑みにした結果、本来は難度の高いワイヤー矯正や外科矯正を要する骨格性の症例にまで適応を拡大してしまった現場の歪みが浮き彫りになっています。