かつてのスパルタ式指導とは一線を画す。現在の沖縄尚学の練習グラウンドには、最新のトラックマンやラプソードをはじめとする計測機器が導入され、投球の回転数や打球角度が客観的な数値として可視化されている。選手個々の能力を感覚だけに頼らず数字で分析するスタイルは、部員の納得感を高め、自主的な練習姿勢を促す。
しかし、データを最優先にする一方で、対話の時間を何よりも重んじる。選手一人ひとりの心理状態や身体の変化を目ざとく察知し、必要なタイミングで声をかける。この「根性論とデジタルデータの融合」こそが、選手の潜在能力を極限まで引き出す原動力となっている。