音楽ファンの間でしばしば議論されるのが、「SNSでウケている曲は薄っぺらい流行モノに過ぎない」という言説です。しかし、この見方は現場の制作実態から大きく乖離しています。
現在バイラルチャートを賑わせているヒット曲の多くは、東京藝術大学出身の気鋭アレンジャーや、海外のグラミー賞ノミネート経験を持つトラックメイカーが変名でコライト(共同制作)に参加している事例が珍しくありません。一見するとシンプルなダンスビートの裏に、ジャズの高度なテンションコードやポリリズムが巧みに織り込まれているのが実情です。
また、「再生数が多い曲=誰にとってもめちゃくちゃいい曲」という等式も危険な誤解です。ストリーミングプラットフォームの公式プレイリストの上位に配置された楽曲は、受動的なリスナーによる再生回数が自然と積み上がります。しかし、リスナー一人ひとりの琴線に触れる隠れた名曲のおすすめ作品は、アルゴリズムの隙間にあるインディーズシーンや、ローカルなライブハウス界隈にこそ潜んでいます。
【プロの結論】音楽ストリーミングで神曲に出会える人・見送るべき人の特徴
日々の生活の中で感動的な楽曲と出会えるかどうかは、ストリーミングサービスの活用姿勢によって明確に分かれます。
【積極的にディグるべき人の特徴】
- 好きな曲の作詞・作曲・編曲クレジットを確認し、同じ作家の別作品まで掘り下げる習慣がある。
- 深夜のチルタイムや集中したいデスクワーク時など、シチュエーションに応じたプレイリストを自作したい。
- 一度聴いたら忘れられない曲に出会った際、その曲のコード進行や歌詞の背景まで知りたくなる。
【アルゴリズム任せにとどめるべき人の特徴】
- 音楽に特別な思い入れはなく、流行りの会話についていくためのBGMとして消費したい。
- 新曲を発掘するリサーチに時間を割くのが手間に感じてしまう。
- ジャンルへのこだわりがなく、有線放送のように空間の静寂を埋める用途を最優先にしている。