人吉の街を走ると、すぐに気づくことがある。江戸時代の区画を残す鍛冶屋町通りや古い城下町の路地は、想像以上に道幅が狭い。大型のSUVやミニバンでは、対向車とのすれ違いに気を使う場面が少なくないのだ。
ヤリスやフィット、ノートに代表されるSクラスのコンパクトボディなら、こうした歴史的な狭小路でも挙動に余裕が生まれる。車幅1.7メートル前後のサイズ感が、運転者の精神的ストレスを劇的に軽減する。狭いコインパーキングへの駐車や、古い温泉街の露地に佇む老舗旅館へのアプローチもスムーズそのものだ。
球磨川に沿って走る国道219号線から一歩足を踏み入れ、奥球磨の山間部へ向かうルートでもSクラスの機動力が光る。最新の軽量高剛性プラットフォームとレスポンスの良いパワートレインは、連続するワインディングロードを軽快に駆け抜けていく。