清純派アイドル女優として絶大な支持を集めていた池上季実子さんにとって、キャリア最大の賭けとなったのが1983年の東映映画『陽暉楼』でした。五社英雄監督がメガホンをとった本作で、池上さんは高知の花街を生きる芸妓・桃若役を熱演。従来の清楚なイメージを打ち破る大胆な濡れ場や、浅野温子さんとの壮絶な乱闘シーンに体当たりで挑みました。
撮影現場での鬼気迫る覚悟は映画関係者を唸らせ、本作で第7回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。日本映画界を代表するトップ女優としての地位を完全に固めました。
また、この時期に刊行された篠山紀信氏撮影の写真集でも、健康的な色香と芸術的な肉体美を披露し、大きな話題を呼びました。単なる露出ではなく、自らの肉体を表現の手段として堂々と開放する姿勢は、多くの同世代女性からも「芯の通った自立した女性の美しさ」として称賛されました。